フェレットの飼育・飼い方
【ケージ】
フェレット用のケージ(なるべく60×60×60以上)にハンモックを設置して寝床を作ります。
給水ボトル・トイレ・フード皿があればそれ以外は特に必要ありません。
【温度・飼育環境】
フェレットは暑さに弱い動物です。室温は常に20〜23℃程度、少なくとも25℃以下に保つようにします。
特に夏場はエアコンが必要不可欠です。フェレットは汗をかかない動物なので扇風機は効果がありません。
停電やエアコン故障の備えとして、夏場外出する間は凍らせたペットボトルを布で巻くなどの暑さ対策をしておく必要があります。
ケージを置く場所は出来るだけ静かで直射日光やエアコンからの直接の風を受けない場所が良いでしょう。
小さい子どもや他のペットなどがいる場合はフェレットに怪我をさせたり、逆にフェレットに噛まれたりしないように気をつけましょう。
【フード】
フェレット専用フードか、高たんぱく質のキャットフードを与えます。
フェレットは完全肉食の為、炭水化物や野菜をうまく消化できません。野菜類は与えないようにしてください。
チョコレートやタマネギ、牛乳などはフェレットにとって有害な成分が含まれています。絶対に与えないようにしましょう。
フェレットは自分で食事量を調節します。フードは1日1回新しいものに入れ替えるだけで、
そのままケージに置いておいても構いません。
【飲み物】
フェレットはハムスターやうさぎが使うような給水ボトルで水を飲みます。
1日1回新鮮な水に取り替えて、絶対に切らさないようにしましょう。
水は水道水で構いません。ミネラルウォーターは結石の原因になる為あまり好ましくないようです。
水に溶かすビタミン系のサプリメントがあるので、混ぜて与えてあげると良いでしょう。
【運動】
フェレットは好奇心旺盛で遊び好きな動物です。
1日の大半は寝ていますが、起きているときは常に陽気に遊び回ります。おもちゃを隠したり、
探検したり、フェレット同士でバトルをしたり、様々な遊びをします。
1日最低1回(1〜2時間)はケージの外で一緒に遊んであげましょう。屋外での散歩の必要はありません。
【おもちゃ】
フェレットはおもちゃが大好きです。
鈴の入ったぬいぐるみや猫じゃらし、2〜3メートルのトンネルなどがフェレット専用のおもちゃとして市販されています。
誤飲のケアさえしっかりしていれば100円ショップの小さなぬいぐるみなどでも構いません。気に入ったおもちゃは秘密基地に楽しそうに運びます。
ラテックス製(ゴム製)の噛むおもちゃは歯石取りやストレス解消に良いのでお薦めです。
ただ、誤飲の危険性があるのでケージの中に入れっぱなしにすることはせず、常に飼い主が見ている範囲で遊ばせるようにしましょう。
消しゴムやスポンジ製品、誤って飲み込んでしまうサイズのものは与えないようにしましょう。
【トイレ】
フェレットは決まった場所(主に部屋の四隅の角)にお尻を向けてトイレをします。
ケージ内ではフェレット・うさぎ専用のトイレを設置し、トイレ砂を敷いておきます。
放牧中にトイレに行きたくなった場合の為に、ケージの外にも1ヶ所トイレを設置しておくと良いでしょう。
【ケア】
フェレットには鋭い爪があります。2週間に1回は切ってあげましょう。血管を切らないように、先の尖った部分だけでも構いません。
耳掃除も2週間に1回のペースでします。不衛生にすると耳のニオイがきつくなり、耳ダニが発生してしまいます。
お風呂は2〜3ヶ月に1回で、フェレット専用シャンプーで洗うようにしましょう。頻繁に洗うと、フェレットの皮膚を荒らし、体臭をきつくしてしまい逆効果となります。
【キャリー】
動物病院に連れて行く時などには移動用キャリーケースが必要になります。
プラスチック製のハードタイプと布製のソフトタイプがありますが、病院などで長時間待つ場合のことを考慮し、なるべくフェレットにストレスを溜めないような広めのものを用意してあげましょう。
【繁殖】
日本で販売されているフェレットのほとんどはすでに去勢・避妊・臭腺除去手術が済んでいます。
去勢・避妊をしていないフェレットは気性が荒く、メスの場合はある期間から交尾がないと死んでしまうなど、一般の人がフェレットを繁殖するのは非常に難しいと言われています。
フェレットを飼う前の準備
まず確認しましょう
・家族にフェレットを飼っても良いかを確認。
・マンション・借家の場合はペット可かどうか。
・フェレットを一生涯世話できるだけのお金があるか。
・家族に動物アレルギーの人はいないか。
フェレットをお迎えする前に家の中を整えましょう
・潜り込んだら困るような隙間はないか。
・壊されたり汚されると困るものは置いていないか。
・部屋のほこりや金属片、消しゴムなど誤飲するものは落ちていないか。
・フェレットを迎える部屋にエアコンがあるか。故障していないか。
フェレット生体を迎える前に
・飼育書を読んでフェレットについての知識を身につけておくこと。
・フェレットのケージやフード、生活用品を予め整えておくこと。
・フェレットを診察してくれる病院のチェック。
※フェレットを買う場合、まず先にケージやフードなどの生活用品を購入し、後日フェレット生体を引き取る形が一般的です。
フェレットを迎えた後は
まず健康診断と予防接種です。
ベビーのフェレットは生後各ファームで予防接種を受けています。それから生後3ヶ月以降に第2期予防接種を行います。
証明書に出生日と第1期予防接種日が記載されているので、生後3ヶ月以上で且つ第1期予防接種より1ヵ月以上期間が空いたら予防接種を受けさせてください。
それ以降は年に1回のペースで予防接種を行います。
健康診断も同時にしてもらいましょう。耳ダニを持ったままお迎えされるケースが多いので、耳ダニの検査もしてもらいましょう。
※お迎え時に耳ダニを持っていることは一般的によくあることです。ショップ側の不備ではありません。
※5月〜12月の期間であれば、フィラリアの予防薬ももらいましょう。
フェレットの年齢に応じた飼育
■ フェレットベビー期の飼育【生後〜4・5ヶ月頃】
フェレットショップにいるフェレットは大半が生後2ヶ月〜3ヶ月のベビーです。
初めてフェレットを飼う方はほとんどの場合ベビーのフェレットをお迎えすると思います。
ベビー期のうちにトイレや噛み癖のしつけをしっかりとしておきます。
【フード】
生後3ヶ月までのフェレットにはふやかしフードを与えます。ドライフードとは別にふやかし
専用のフードが売られています。
歯が生え変わってからはフードの硬さを調節しながら徐々にドライフードに切り替えていきます。
※ふやかし専用フードやドライフードをふやかした場合は、フードの傷みが早くなりますので、
1日に数回新鮮なものに入れ替えるようにします。
【注意点】
おもちゃなどを与えると喜んで遊びます。
ベビーの時期はゴム製の製品や布などを誤って飲み込んでしまう場合があります。
ケージ内におもちゃを入れたままにせず、飼い主の目の届く範囲で遊ばせるようにします。
■ フェレット青年期の飼育【6ヶ月〜3歳頃】
フェレットは1年で人間の18歳になります。その後は2年で24歳、3年で36歳…という計算になります。
青年期もベビー期と同様活発に遊びます。体も大きくなり、高いところも容易に乗り越えるなど、
飼い主の手を焼くことが多くなります。
また、フェレットは気温の変化によって毛が生え変わります。猫と違い毛玉を吐き出すことがないので、
抜け毛が多くなってきたら定期的にフェレット専用の毛球除去剤を与えます。
フードはドライフードのみで構いません。万が一メーカー欠品をして愛用しているフードが手に入らなくなった場合の為に、日頃から複数のフードをブレンドして与えておくのも良いです。
■ フェレット老齢期の飼育【4歳頃〜】
フェレットは3〜4歳頃から徐々に病気にかかりやすくなります。人間で言うと36〜48歳くらいでしょうか。
通院や緊急の手術など必要になることもあります。病気になってからでは遅いので、
ペット保険にはなるべく早い段階から入っておくと安心です。
老フェレットになり徐々に運動能力が落ちてきたと感じたら、
ハンモックを低くするなど体への負担を極力軽くするようにします。
また、高タンパクのフードをうまく消化できなくなってくる場合もあります。掛かりつけの動物病院に相談しながらシニア用のフードへの切り替えを行います。
フェレットの飼育で生涯に掛かる費用
フェレットは1000円、1万円で一生育てられる動物ではありません。
毎月のフード代、サプリメント代、病院代、雑費など毎月数千円の生活費がかかります。
■ フェレット購入時にかかる費用
フェレット生体の価格
フェレット1体:2万円〜10万円
※パスバレーフェレットが平均で2万円前後、マーシャルフェレットが4万円前後、
アンゴラフェレットや希少毛色の場合10万円近くする個体もいます。
※10000円を切る場合は去勢・避妊手術が不十分であったり、何かしらの問題を抱えている場合もあります。
マーシャルやパスバレーなどでは去勢・避妊・臭腺除去がしっかりしている上、保障も付いています。
証明書などを確認するなどして信頼できるショップで買うようにしましょう。
生活用品
フェレットのケージ:1万円〜5万円
ハンモック:2000円〜4000円
給水器:800円〜1000円
トイレ:800円〜1000円
フード皿:500円〜1000円
キャリー:6000円〜1万円
フード
フェレットフード:3000円〜5000円(3ヶ月程度)
サプリメント類:1000〜2000円(1ヶ月〜2ヶ月分)
ケア用品
ペット用爪切り:500円
イヤークリーナー:1000円
ブラシ:800円
毛玉除去:1500円
フェレット用シャンプー:1000円
トイレ砂:600円〜1000円(2週間〜1ヶ月分)
購入時点での初期費用概算
ピンからキリまでありますので、一概には言えませんが、購入時点で掛かる費用のモデルケース(安めの場合)、
フェレット1体:20000円
ケージ類:25000円
フード類:4000円
ケア用品:6000円
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合計:55000円〜
その他必要であれば躾用スプレーや消臭スプレー、おもちゃなど、雑費がかかります。
■ フェレットの病院代
大きな病気を未然に防ぐ為にも定期的な通院が大切です。
健康な場合に年間に掛かる費用は、
予防接種:6000円〜1万円(年1回)
フィラリア予防薬:500円〜1000円(×7ヶ月分)
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合計:10000円〜15000円前後(年間)
トータルで見ると、フード代よりもむしろ病院代のほうがかかるかもしれません。
特に大きな病気や怪我をした場合、入院や手術などで数十万円以上掛かってしまう事もあります。
2歳以上になったらペット保険に加入することをお薦めします。
■ フェレットの飼育で生涯に掛かる費用
健康な状態で8年間育てた場合、
初期費用(フェレット生体+ケージ他) =5万円
フード・サプリメント代:1万5千円(年間)×8年 =12万円
病院・予防接種代:1万円(年間)×8年 =8万円
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合計:25万円以上
※最低限の費用でこの値段です。おもちゃやおやつ、雑費などを含むとさらに高くなります。
※この合計額はペット保険料を含みません。ペット保険に加入した場合、さらに年間2万円程度掛かります。
※入院費・手術費・通院費などがかかるとさらに数十万以上掛かってしまうこともあります。