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リスと遊ぶ
リスは犬や猫などのペットと違い野性味が強く、単独で行動する動物です。犬と一緒に遊ぶ感覚では遊べませんが、おやつをあげたり話しかけたりと、リスとコミュニケーションをとりながら遊ぶこともできます。
リスにとっての遊び・楽しみは野生で行う行動です。食料の調達や探険行動、捕食、巣材の調達、穴を掘る行動、物を齧る、木に登るなど、自然の中での生活そのものがリスの本能的な欲求であり楽しみなのです。
基本的には広いケージの中でそれらの生活行動が自由に行えるのが理想ですが、狭いケージで生活させている場合は時々ケージの外に出して自由に遊ばせてあげるのもいいでしょう。リスにとって新しい世界はリスの冒険心や知的好奇心をくすぐる良い環境にもなります。
野菜や果物などのおやつを手渡しで与えるなどしながらリスとの信頼関係を築いていきましょう。※ただし、過度のスキンシップや長時間のふれあいはリスにとってストレスとなり寿命を縮めてしまう原因にもなってしまいますので、節度を持ってふれあいましょう。
リスを部屋に放し飼いにして遊ばせる際はリスに無理強いしない事、部屋を汚したり電気コードなどの危険なものを齧って事故を起こしてしまわないよう、安全を考慮してサークルで囲うなど決まったスペースで遊ばせてあげるようにしましょう。
【噛んで遊ぶおもちゃ・隠れるおもちゃ】
リスは物を齧るのが大好きです。牧草のボールやかじり木など、噛んで遊ぶおもちゃを与えて遊ばせてあげましょう。牧草やかじり木を噛む事で前歯の不正咬合を予防し、また、ストレス発散になり健康的なリスに育ちます。
うさぎやフェレットほどじゃれたり運んだりして遊ぶ事はありませんが、気になるものを見たり齧ったりと、リスの好奇心をくすぐるおもちゃを与える事は気分転換や健康的な成長に役立ちます。
また、狭い空間を好む動物なので、ダンボールや要らなくなった衣類で作った手作りのトンネルなどを用意してあげると喜んで探険して遊びます。楽しい上に落ち着ける空間でリスはとても楽しんでくれます。
リスのしつけ
【噛み癖を治す・矯正する】
リスは物を齧る習性があります。リス自身にとっては極々自然な行動で、リスのストレス解消にもなります。
しかし、リスは前歯が鋭く噛まれると非常に痛いです。怖くて近寄れなくなってしまい、終いには飼育をするのが億劫になり愛情も薄れてしまうかもしれません。
そういう事態にならない為にも噛まれないようにする事は非常に大切です。
ただしリスはうさぎやフェレットと比べて噛み癖のしつけや矯正をする事が出来ません。噛まれたからといって押さえつけたり大声で怒ったりしてしまうと、怒られたリスは人間を怖がってしまい信頼関係を失ってしまう場合があります。
今までは噛んだりしなかったのにと思う場合や、噛む原因やタイミングに何か心当たりがある場合は、その原因や可能性のある要因を取り除く事が大切です。
ストレスが溜まっているのではと感じた場合は、齧り木のおもちゃを与えてみたり、栄養面や環境面を改善したり、広いケージを用意したりサークルで遊ばせてあげるなど色々と工夫してみましょう。
決して飼い主に対して恐怖心や警戒心を抱いてしまうような行為、躾けをしてはいけません。愛情を持って優しく見守ってあげましょう。
【抱っこ(手乗り)のしつけ】
リスの世話をする際、爪を切ったり高齢リスの場合はブラッシングをしたり、リスを抱えて手入れをしてあげる機会も出てきます。
また、病気や怪我をした時に動物病院でおとなしく診察を受ける為にも、抱っこ(手乗り)の躾けや人間に馴れさせる練習をする事はとても大切です。
しつけをする際は、最初から抱っこ(手に乗せる)をしようとせず、おやつを与えたり世話をしていく中で徐々にリスとの信頼関係を築いていくことがコツ・ポイントです。
急に持ち上げたりするとリスは驚いて暴れてしまいます。抱っこ(手に乗せる)をする際は必ず声を掛けてから、高い位置まで持ち上げない事、おやつで誘いながら手に大人しく乗ってもらう事から始めていきましょう。
膝の上でおやつをあげたり頭を優しく撫でてあげると飼い主との信頼関係も深まり効果的です。
【トイレのしつけ】
リスはニオイを頼りに決まった場所にウンチやオシッコをする習性はありませんが、角にオシッコをする習性があります。
リスの本能・習性を利用した躾け方をすれば決まった場所に排泄してくれる場合もあります。
ケージの隅に陶器製の水入れなどの容器を設置し、牧草などの巣材や市販のトイレ砂を入れます。トイレ砂は誤飲すると危険な成分のものもあるので気をつけて使いましょう。
ただし全てのリスがしっかりとトイレの躾けを覚えたり守るわけではありません。
なるべく決まった場所にトイレをしてくれたら良い程度に考えて躾けをしていくと良いでしょう。
リス(シマリス)の飼育上の注意点
リスは非常に好奇心旺盛な動物です。狭い隙間に入り込んだり、物を齧ったり、人間が思いもよらないような行動を取る事があります。
室内にはリスが触れては危険なものがたくさんあります。
体も小さい為、飼い主が気付かないうちに足元に入って来たり、家電製品の隙間に入ってしまったり、危険な事がたくさんあります。
リス(小型のリス)を飼う上で注意しなければならない事をいくつか挙げていきます。
【脱走】
放牧時など、部屋のドアが開いていたり窓を閉め切っていない場合、好奇心旺盛なリスはスッっと外に出て逃げていってしまいます。
窓を網戸にしていた場合も簡単に穴を開けて脱走してしまいます。
リス自身に逃げるという意識はなくても、好奇心旺盛なリスは本能的に外に飛び出してしまい、ほとんどの場合戻ってくる事はないでしょう。
放牧する場合や掃除、エサを交換する場合などは、窓やドアが閉まっているかをしっかり確認しておきましょう。
リスは外来種に分類される動物です。日本の野生の生態系を壊す恐れもある上、猫や野良犬などの外敵に襲われてしまう危険性もあります。
大切なリスの命を守る為にも脱走の危険は必ず避けるようにしましょう。
【噛み癖】
リスはものを齧る習性がある動物です。
人の手や指を噛まなくても、放牧時に電気のコードや衣類などを噛んでボロボロにしてしまう事があります。
感電事故を起したり、大事な衣類に穴を開けてしまったら大変なので、放牧する前にしっかりチェックして予防をしておきましょう。
また、リスにとっては有害な成分を含んだ素材や塗装の置物や食べ物もあります。
一見安全だと思うものでも、リスにとっては命に関わるような成分を含んだ製品や食品は意外と多いのです。
飼育書などをしっかり読んで、危険なものを極力取り除くようにしましょう。
【騒音】
リスはほとんど鳴く事のない動物ですが、ケージの金網をガリガリ噛んだり地面をガリガリ掘ったり回し車をグルグル回したりと、意外な騒音を出す事があります。
特に深夜などの静まった時間帯は響いて近所迷惑になってしまう事もあります。
ケージが狭かったり野生下での本能的な欲求が満たされていない場合、ストレスを抱えている事などが原因になっている場合もあります。
ガリガリうるさいからといってすぐにかまってあげると、音を立てれば飼い主が遊んでくれると勘違いして記憶してしまい逆効果になってしまうこともあります。
音を立ててもすぐにかまったりはせず、おとなしくなってから遊んであげましょう。
夜リスがぐっすり眠れるくらいたっぷり放牧してあげるか、予め広めのケージで飼育する事が騒音を防ぐコツ・ポイントです。
【屋外の散歩】
リスは散歩をさせる必要はありません。もし公園などの屋外を散歩させたいと思う場合は、キャリーケースに入れたままで外の空気を吸わせてあげるくらいにとどめましょう。
また、屋外には猫や野良犬、カラスなどの天敵がたくさんいます。リスが食べてはいけない野草やタバコの吸殻やゴミなど危険なものもたくさん落ちています。
小学生など近所の子供たちと遊ばせる場合は、あまり触れさせたりすることはお薦めできません。
リスにとってストレスになる上に寿命を縮める原因になり、また、噛み付いて子供たちに怪我をさせてしまう事もあるので、リス自身の為にも、子供たちの安全の為にもコミュニケーションは控えめにしてあげましょう。
散歩の後はノミやダニ・汚れなどを落とす為にブラッシングをしたりタオルで拭くなどして体を綺麗にします。
【2匹目以降のお迎え・複数飼育・多頭飼い】
リスは単独で飼育する動物です。1匹につき1ケージが基本になります。複数のリスを同じケージで同居させる場合、大型のケージを用意できないとリス同士がケンカをして大怪我をしてしまうことがあります。
また、複数のリスを同居させる場合、弱い立場のリスにエサが十分行き渡っているか、健康管理がきちんと出来るか、さらにオスとメスを同居させた場合繁殖する可能性も出てきます。
飼育スペースや飼育費用などの面でもかなりの負担がかかってきます。
ペットとして飼う事を考えると、特に初めてリスを飼う場合は1匹で飼育するか、最初に購入する段階で相性の良いメス同士の2匹を飼育するかのどちらかが良いでしょう。
1匹で飼育する場合の方が人間に懐き易いとも言われています。飼い主が毎日世話をしてあげたりしっかりコミュニケーションを取ってさえいれば単独飼育でも寂しがることはありません。
また、リスと生活していくうちに、次第にこの子の子供が欲しい気持ちになるものですが、新しく奥さん(旦那さん)を迎えたとしても、リスは非常にデリケートな動物なので、先住のリスが新しいリスに馴染めない場合があります。
特にオス同士は相性が悪いとケンカをしてしまい、先住のリスがストレスを溜めて病気を引き起こしたり、お互いが怪我をしてしまう事もあります。
繁殖を希望してオスを買ったつもりがメスを買って来てしまったという事も少なくありません。
ペットショップの店員さんであっても稀にオスとメスを間違えてしまうほどベビー期の性別の判別は結構難しいのです。
また、繁殖に成功した場合、リスは一度の出産で複数の子供を産みます。
それだけの赤ちゃんリスを育てる事ができるか、大人になった時に飼育するケージ・スペース・環境・費用などをきちんと用意できるかなど、繁殖後の事をしっかり考えた上で行うようにしましょう。
もしも相性が悪い場合はケージを隣同士には置かず、距離を離して縄張りの範囲外に置く必要があります。
【リス以外の他の動物との相性・同居】
リス以外の動物との同居も不可能ではありませんが、なるべくならリスだけで飼ってあげるのが理想です。
犬との相性は悪くはありませんが、放牧する際は怪我をさせないように目を離さないでおく必要があります。
猫は遊びのつもりでも本能的にリスに怪我をさせてしまう危険性もあります。フェレットやフクロウはリスを襲う習性があるので危険です。
リスにとっても他の動物にとってもストレスになってしまう事があるので、リスを飼育する際はなるべくなら他の動物との同居は避けるようにしましょう。
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